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棟方志功の瓦せんべい2023年10月27日 10時23分23秒

東京国立近代美術館で開催されている「棟方志功展」で販売していた、棟方志功デザインの包装紙で有名な亀井堂(亀の井亀井堂本家)の「瓦せんべい」です。
棟方志功の瓦せんべい
亀井堂本家では1960年(昭和35年)以来、棟方志功がデザインした包装紙や紙袋を使用しています。

棟方志功の瓦せんべい
「棟方志功展」会場で販売されていたものは、缶も瓦せんべい自体も棟方志功の版画(板画)作品になっていました。
棟方志功の瓦せんべい

棟方志功が描いた宗教的な女性像の瓦せんべい。 なんだか恐れ多くて食べられません。
棟方志功の瓦せんべい
あっ、パリッパリで甘くて美味しい!



今日もご覧いただき、ありがとうございます。

生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ2023年10月27日 20時29分55秒

1903年(明治36年)9月5日生まれで、生誕120年を迎えた棟方志功の展覧会「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」が、東京国立近代美術館で開催されています。
東京国立近代美術館

棟方 志功(むなかた しこう、1903年(明治36年)9月5日 - 1975年(昭和50年)9月13日)は、サンパウロ・ビエンナーレやヴェネチア・ビエンナーレでの受賞をはじめ「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家で、一心不乱に版木に向かう棟方の姿は多くの人々の記憶に刻み込まれています。
日本では1970年に文化勲章を受章しています。
生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ

本展では、少年時代からゴッホのような絵を描きたいという思いをひたすら貫き、誰にも真似できない独創的な芸術世界を築き上げた美の巨人・棟方志功とはいかなる芸術家であったのかを再考していきます。
生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ

棟方は、「板画」「柵」という言葉を使います。
版木の板が持つ性質を活かし、木の魂を彫り 出そうとする気持ちから、自作の木版を「板画」といいます。
「柵」とは四国の巡礼者が寺々に納める お札のことを意味しているようです。お寺で願いをこめてお札を納めるように、一柵ずつ作品に祈りをこめて、ひたすらに彫っていく棟方の姿勢を表しています。

展覧会は、
プロローグ 出発地・青森
第1章 東京の青森人
第2章 暮らし・信仰・風土――富山・福光
第3章 東京/青森の国際人
第4章 生き続けるムナカタ・イメージ
の5つの章で構成されます。

第1章 東京の青森人

青森市浅虫の知人の果樹園を想像で描き、第9回帝展に5度目の挑戦でようやく入選した《雑園》の習作とみられる作品です。
《雑園習作》 1928年 棟方志功記念館蔵

展示風景


仏が三十三身に姿を変えて法を説き、衆生を救うという観音経の教えによる作品の一部です。
《観音経曼荼羅》 1938年 日本民藝館蔵

青森の詩人・福士幸次郎が語った東北の飢饉の悲惨な有様を聞いて作られた佐藤一英の詩「鬼門ーある巫女の呪文」をテーマとした作品で、板木120枚、約10メートルの大作です。
《東北経鬼門譜》 1937年 日本民藝館蔵

古事記に登場する日本武尊(ヤマトタケルノミコト)以前の神々16人を、敬愛する恩人に重ね合わせて表しています。
《門舞男女神人頌》 1941年 個人蔵

「きりすと しょうやそ じゅうにしと びょうぶ」と読み、キリストの十二使徒をモチーフにしています。
日展に出品の際の規則に「横六尺以内、縦は制限しない」とあったので、棟方は規定内最大サイズの屏風(縦長)に仕立てたということです。 この作品は約60年ぶりの一般公開となります。
《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屏風》 1953年 五島美術館蔵

第2章 暮らし・信仰・風土――富山・福光

《立山連峰を望む海岸風景》 1950年頃 NHK富山放送局(南砺市立福光美術館寄託)

展示風景

第3章 東京/青森の国際人

谷崎潤一郎が自選した短歌を板画にしたものです。細やかで多彩な表現を生み出しています。
《谷崎歌々板画柵》(左隻) 1956年 棟方志功記念館蔵
三人の姉と妹ゐならびて寫眞撮らすなり錦帯橋の上 谷崎潤一郎


宮沢賢治の詩も板画にしています。
《不来方板画柵》より 雨ニモマケズの柵 1952年 日本民藝館蔵

《流離抄》(右隻)より 1953年 棟方志功記念館蔵
流離抄(獅子窟の柵)  酒にがく 女みにくし このごろは こころしきりに 獅子窟(ししくつ)にゆく

流離抄(狐狼の柵)  夕ざれば 狩場明神 あらはれむ 山深うして 犬の聲する
私はこの板画が好きです。

展示風景

頼まれれば気軽にデザインを引き受けたという棟方志功の作品は、切手や包装紙などにもなっています。
《弁財天妃の柵》 1965年(1974年摺) 棟方志功記念館蔵

亀井堂本家、日の出屋製菓、勝烈庵の包装紙や紙袋です。

郷土・青森県の発展を祈願した大作で、青森県庁正面入り口に飾る壁画を制作しました。
《花矢の柵》 1961年 青森県立美術館蔵

ブルックリン美術館に展示されているゴッホの《青い女図》の前に立つ棟方の自画像です。
「わだばゴッホになる」は棟方の有名なセリフです。
《ゴッホの青い女図(A)》 1967年 棟方志功記念館蔵

第4章 生き続けるムナカタ・イメージ


棟方愛用の「折り畳み眼鏡」です。眼鏡や愛用のカメラ、彫刻刀なども展示されています。

棟方は自分の住まいを「雑華山房(ざっけさんぼう)/雑華堂」と称していました。《釈迦十大弟子》という作品のフルセットを購入してくれた人を自宅に招いて贈った作品(自画像)で、周囲の額にも自筆で模様を描いています。
《雑華山房主人像図》 1942年 青森県立美術館蔵

会場出口にもフォトスポットがありました。

本展出品作品全てを掲載した公式図録です。詳細な作品解説、各章項目ごとの解説のほか、豊富なコラムも収録しています。B5サイズ、304ページで税込2,800円です。

開催会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
開催期間:2023年10月6日(金)−12月3日(日)
休館日:月曜日
開館時間:午前10時〜午後5時(金・土曜日は午後8時まで) ※入館は閉館の30分前まで
観覧料金:一般:1,800円 大学生:1,200円 高校生:700円
  ※中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
  ※それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
  ※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」も観覧できます。



ちょっと長くなってしまいました。 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

今日は十三夜の月2023年10月27日 22時45分57秒

今日は十三夜の月です。
十三夜の月

十三夜とは、旧暦9月13日のお月見のことです。旧暦8月15日の十五夜の約1ヶ月後にめぐってくることから、「後の月」とも呼ばれます。
十三夜は新月から数えて13日目なので、満月には少し欠ける月で、十五夜の次に美しいとされています。そして、それぞれに美しい十五夜と十三夜の両方を「二夜の月」と呼び、名月として愛でるようになりました。
そこから、どちらか一方の月しか祝わないことを「片見月」又は「片月見」と呼ぶようになり、「不作になる」など縁起の悪いこととされ、災いが来るといって忌まれるようになったといいます。
十三夜の月
十五夜だけではなく、今夜の月もしっかりと見ておかなければなりません。



今日もご覧いただき、ありがとうございます。
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